2019年10月15日、慶應義塾大学理工学部は東北大学大学院情報科学研究科との間に量子コンピューティングを中心とした情報科学の基礎と応用研究に関する連携協定を締結しました。本協定のもとで、慶應義塾大学先導研究センター・量子コンピューティングセンター(センター長・山本直樹教授)と東北大学大学院情報科学研究科量子アニーリング研究開発センター(リーダー・大関真之准教授)の連携を深め、その活動を両大学内にて水平展開しながら他機関との学術連携につなげます。
慶應義塾大学は、ゲート方式のIBM 量子コンピュータ「IBM Q」の最新版にアクセスできる日本唯一のIBM Q Network Hubとして、新しい量子アルゴリズムの開発や既知の量子アルゴリズムを効率よく実装する手法をメンバー企業とともに開発をしています。
東北大学大学院情報科学研究科量子アニーリング研究開発センター(T-QARD)は、量子アニーリング技術の基礎研究ならびに社会実装に向けた応用研究を目的として設置された研究科重点プロジェクトで、D-Wave Systems社が開発した商用量子アニーリングマシン「D-Wave 2000Q」を利用した研究開発と社会実装に向けて企業との産学連携に取り組んでいます。
本連携によって、ゲート方式とアニーリング方式の協調を推進し、量子コンピューティング活用の研究を包括的に進めることが加速します。